本を読むことに決めたけど、今はあまり無駄遣いをしたくないので図書館や古書店を利用。しかしわが区の中央図書館はどうしてあんなにどの駅からも遠いんだ。
や、徒歩1分くらいのところに駅ありますよ。でも都電荒川線の駅だもん。東京に唯一残ったチンチン電車の停留所です。情緒ありますね~。素敵です。
でもウチから都電までが遠いんだわ。徒歩30分くらいか? なんか今年のうちに更に遠くに移転するとかいうからあー、もう。
まぁいいや。
これまでに読み終えた本をご報告。50冊まであと何冊?
恐怖小説コレクション2 “魅” (出版芸術社)
著名な作家のミステリーやらホラーやら怖そうな話ばかり集めた短編集。年代別に全部で3集あるうちの2集目で、小松左京や山田風太郎が書いている。読んだ後トイレ行けなくなる程というのはなくホッとした反面、ちょっと物足りない気も。面白いのもあったけどそうでもないのも結構あったなあ。
1集目の頭に江戸川乱歩のが載ってたのを立ち読みしたけども、怖いっちうかグロいっちうか、流石乱歩って感じでした。今度残りも借りてみましょう。
時々怖い話が読みたくなる。関係ないけど私は霊感がこれっぽっちも無いらしく、若い頃、「でる」と有名な知り合いのマンションに何人かで集まった時に私だけなーんにも感じなかった。今だにじんさんに言われるんですが『あそこに行って何の反応もなかったのは私だけ』なんだそうな。 だから読めるのかな怖い本。
「悪所」の民俗誌 ―色町・芝居町のトポロジー― 沖浦和光 (文春新書)
都市の盛り場は、遊女や役者など賎視された「制外者」が主役の、呪力が宿る場所だった。なぜ、ひとは「悪所」に惹かれるのか。「遊」「色」「悪」の視座から日本文化の深層をえぐる。(紀伊国屋BookWeb紹介文より)
都市の『盛り場』のルーツっつーか成り立ちは“芝居者”と“遊女”からと力説しているんだけど大半が遊女の話。同じような話をたくさんの例から同じオチで説明してくれるもんだから読んでいて「おじいちゃん、その話もう3度め」みたいな気分になった。都市の盛り場の成立について、古代から近~現代に至る話が読みたかったんだけどそこまで行くにはあと何ページ居るんだっつー感じでおしまい。タイトル『遊女礼賛』に替えれ。
サンカと三角寛 ―消えた漂白民をめぐる謎― 礫川全次 (平凡社新書)
“サンカ”物は以前からちょこちょこ読んだりもしたけど御大(三角)の書はまだ未読でございまして。小説を読む前に謎に迫っていいものか、ちょっと考えたけど三角の本は重いので今度にして今回は新書にした。こちらもタイトルが「…三角寛」のワリになかなか三角の話にならないのでイライラしたが出て来てからの章は面白かった。“サンカ”の話ってどっちかいうと民俗学の領分だと思うしこの三角という人も民俗学者的なフィールドワークをやってるけどその発表が荒唐無稽な小説なので学問的には価値が低いと言われているそうですね。だって学者じゃないもん。小説家だもん。 学問したい訳じゃないから私は別にいいですw 柳田國男だって適当だもんなあ。どちらもその学問的成果より人となりが面白いデスね。
余談だけど、面白くない前半部分で他の研究者の意見を批判しまくってるんだけどその対象が今回一緒に借りた前出の沖浦和光だったのでちょっと笑った。 狭い世間よの
残り あと47冊。 がんばりましょう