野球人気の低下が叫ばれて久しいけども、スポーツ用品店の調査によると野球用具の売上は却って上昇しているそうで。
企業が野球から撤退してるのは他のスポーツと同様お寂しい話だけど、それを受けてか昨今ニュースでよく取り上げられているのがクラブチームの増加。危機感を感じた野球好きの人々がこぞってチーム設立に尽力し始めたからのようですが、一過性のものなのか根付くのかはこれからだと思われますが、まあいい話ですな。「野球やりたい!」て人がたくさん居るということで。
これらを見るとどうも最近言われている野球の『人気低下』というのは“見るスポーツ”としての人気低下なんでしょうか。
この年末年始も実感したけども、一昔前に比べると野球関係のテレビ番組というものが激減していますね。以前はゴールデンで放送されていて人気の高かった『珍プレー集』も無くなりました。あった?あの谷繁がチラッと出てたやつでしょうか。何かありがちな年末番組の、安い芸能人が内輪ウケで盛り上る宴会番組の1コーナーに野球選手と野球シーンのVがちらほら出てたヤツですな。
野球というスポーツは昔は広く大衆にアピールするスポーツだったけど、昨今では好きな人が見るスポーツになったなぁ、とよく思います。以前、友人や母が荒木や井端、岩瀬のことを知らない話を書いたけど、別にそれは中日が地味だからという訳じゃない(地味だけど←どっちだよ)。知らない人は阪神の矢野も今岡も知らないし横浜の種田も金城も知らない。ヤクルトも古田くらいしか知らない広島の前田も黒田も知らない。
知ってるのは清原と佐々木と古田と…パリーグだったら新庄と…松坂?なんて答えしか返って来なかったり。(大リーグ勢除く)
そんな“知らない”彼女らの話で印象に残ったのがある試合を見て「たくさんホームランが出て面白い、いい試合だった」という発言。その試合というのが12対13だったか16対15だったか、一緒に見ていたこちらとしては、確かに「面白い」と言えないこともないけど、およそプロの投手(というかバッテリー…守備陣も含まれるな)としてはお恥ずかしい“バカ試合”であった訳で、「おもしろ」くはあっても「いい試合」とは間違っても言えないシロモノだったのであります。それを言うと母などは「玄人はそうかもしれないけど私ゃわかんないわよ」と言ったんですが、まあ私は玄人じゃないけど野球は好きだからなぁ。
野球に限らず、“人気”を視聴率などで計るなら広く浅く、過剰なまでにわかりやすく単純なものが好まれるだろうけど、でもどんどんそれがエスカレートすると広い分薄く、“剥がれ易い人気”ばかりが溢れ返ってしまう。もう大分前から地上波のテレビ番組はそんなものばかりになってしまったので今更なぁという感じですが、もうタダで面白いものを見ようなんて都合のいい考えは諦めて、これからは苦労してでも自分の見たいものは自分で選べばいいんだろう。思えばその昔は良い時代であった…なんつって。懐古主義は好きじゃないのでヤメ。
つーか私個人としてはこれまでもそうだったから、今更好きなものの人気低下で困ることはないんですけどね。
私が好きになって見るようになってから長いこと野球は人気スポーツだったけど、それ以外では結構マイナーなものも好きだったからなあ(スポーツに限らず)。
『野球人気低下』 「もうダメだね」 「危機感を持て」
悲観的な話をよく目にもし耳にもしますが、では一体具体的にどこがどれくらい危機なのか。たぶん色んな人が色んな切り口で語ったり気に病んだりこき下ろしたりしてるんでしょうけど、なんだかよくわからなくなる。他人が言うこと鵜呑みにして嘆いたり怒ったりするのもつまらないので、ちょっとここらで自分的に考えてみようかな。
でもどうやら風邪をひいたみたいでなんだか身体の節々が痛いしぼ~っとしちゃう。
考えるのは今度にして今日はもう寝よう。そうしよう。